MOBAは、一人で遊ぶゲームではない.味方や敵の位置に対応した動きも必要になる.そういう全体的な動き(マクロ)を解説していく.
個人の動き(ミクロ)に注力した記事もあるので、そちらもお勧めする.
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他のMOBAの解説記事: MOBAをわかりやすく
1.マクロ
英語でmacro.大きな、大規模なという意味.対義語はミクロで、micro(発音はマイクロ、máɪkroʊ).10−6倍の単位としても使われている.
MOBAにおいて、マクロは全体の動き、ミクロは個人の動きという理解でよい.過去の記事はミクロを中心に扱ってきた.
2.マクロの心得
今回はマクロを解説する.ただし、以下に注意してほしい.
マクロの考え方は人によって異なるし、国によって流行っている考え方が異なる。つまり、自分のマクロの考え方を敵や味方に押しつけてはならない。
私なりの、日本でメジャーの考え方を紹介していく。MOBAの面白さの一つが、いろいろな価値観をもつ人たちが、それぞれがベストだと思うマクロを持っていることである。
自分とは違うマクロの考え方と出会ったとき「は?お前、マクロって考え方知ってる?俺の指示通り動けよ。こいつのせいで勝てないわ」ではなく、「あーそういう考え方も成り立つかもしれない。俺のマクロの再構築してみようかな」と違いを拒否するのではなく、受け入れる必要がある.
これは、MOBAに限らず、現実世界でも重要で、文部科学省や学校が四苦八苦していることでもあるだろう.MOBAはとても教育的なゲームなのだ!
MOBAのマクロの喧嘩は、大抵ここにある気がする.どちらも正しいのだ.考えている前提が違うだけだったり、メリットを強調するか、デメリットを強調するかの違いのみでしかない.
3.マクロ with 味方
上にも書いたように、マクロは人によって異なる.だから、高度な連携が必要なマクロを行いたいのであれば、5人パーティー組むしかない.
高度なマクロは強力だが、柔軟性がない.簡単なマクロの方が柔軟性があり戦いやすい.プロ同士の戦いでなければ、簡単なマクロで十分.味方とのマクロは、3つある.
1.ファーム
2.タワー破壊(攻撃)
3.レーン管理(防衛)
ファームは、ミニオン or 中立を倒すことで行う.ミニオンが戦っているところに、横槍を入れて倒すだけだから、ミニオンのファームは簡単だ.でも、中立は痛い.
実は大半の中立は能力値が一定である.つまり、自分のレベルは低く、装備も揃ってない序盤では、中立は相対的に強い.ゆえに、序盤は複数人で協力するとよい.中立を協力して狩れば、早く倒せるから、体力の減りは小さくなる.2と3は、今回は割愛する.
4.マクロ for 敵
味方と合わせることだけではなく、敵の位置が知ることも大切である.ただし、常にマップに表示されて、正確な位置がわかるかどうか、が味方と敵で異なる.
つまり、過去の記憶と今のマップを組み合わせて、敵の位置を推測することが必要になる.
例えば、自分の近くに敵が4人いるが、味方は遠い.この場合、強気に攻めるのではなく、引き気味に戦うか、一度リコールするのが良い.
また、自分の遠くに敵が5人いるが、タワーを攻撃できそうだ.この場合、敵からの反撃を警戒する必要なく、安全にタワーへ攻撃できるな、という確信が持てる.
上の例は珍しい.敵も馬鹿じゃない.実用的な例としては、敵4人の位置しか分からないが、残りの1人は5秒前に遠くに写っていた.
この場合、「彼はリコールしたか、中立を狩っているか、潜伏しているか、こちらに向かってきているから、5秒くらいはタワー攻撃していてもいいだろう.もし来るなら自分にとって上側だから、少しでも下の方を位置取りしよう」.こういった推測をすることで、相手の奇襲を対策できる.
5.まとめ
今回は、マクロの心得と概要を説明した.
大事なことなので繰り返し書く.マクロは国や人によって異なる.あなたのマクロは現環境のベストアンサーかもしれない.でも、味方全員が知ってるときのみ最強戦略.
全員で共有できていなくて、連携がとれないなら、どのマクロにも勝てない最弱戦略といっても過言ではない.
環境最強マクロをしたいのならパーティーを組む.野良(知人ではない人)と遊ぶなら、強いマクロを強要するよりも合わせた方が強い.自分のマクロを伝えてみてもいいが、それよりも、対応する方が、うまくいく.
相手を責めない.相手を受け入れる.相手の意見を聞く.自分の考えを説明する.これができないなら、MOBAは、ただストレスがたまるクソゲーになる.
マップの仕組みを理解しないとマクロは語れない.次回はマップについて解説しようと思う.
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